腰椎分離症の治療

腰椎分離症は正しく治療を行えば早く痛みが改善し、早期にスポーツに復帰できます

  • 練習していると、最近腰が張って動きにくい
  • 腰の痛みがあって、身体を反らせなくなってきた
  • 野球のスイングの時、腰が痛む
  • 座っていても腰がすぐに張ってくる
腰椎分離症

成長期(中学生や高校生のころ)にこう言った症状が出るのは腰椎分離症かもしれません。
これらの症状を治したいと思って整形外科や整骨院、鍼灸院や整体院に行かれた方も多いでしょう。

整形外科に行くと、「ああ、これは腰椎分離症ですね。骨の疲労骨折ですから、半年ほどコルセットを巻いて安静にしておきましょう。」と言われ、何もせずに半年間を過ごす選手も多いのです。

半年後にまた病院に行くと、「骨はくっついてないね。もうくっつく見込みはないから、コルセットもしなくて良いよ」と言われ治療はなし。

これ、一体何のために半年も休んでてん!?

と思うようなケースによく遭遇します。
これも腰椎分離症の痛みの原因と、本当の対策を見落としているからです。安静にせず、マッサージやテーピングで誤魔化して、痛んでは休み、痛んでは休みを繰り返し全力でプレーできずにいる選手も多いのです。

私は、スポーツトレーナーとして社会人アメフトや高校ラグビー、サッカーや陸上など、これまで多くのスポーツ選手に携わり、その中で腰椎分離症の選手もたくさん治療してきました。中学、高校でスポーツをできる時間は限られています。振り返ると、本当に短く感じるものです。

お医者さんが言ったからと鵜呑みにしてしまわず自分で考えて改善できるように、こちらでは原因と復帰のための方法についてまとめています。腰椎分離症にお悩みの方、お子さんが腰椎分離症だという方は、最後までよくお読みになってください。

そもそも腰椎分離症とはどんな症状なのか?

一般的に成長期に多いと言われ、多くは腰痛でレントゲンを撮影した時に発見されます。
症状としては、

  • 腰を反らすと痛い
  • 腰を横にたおす、捻ると痛みがある
  • いつも腰に張りを感じている
  • 走っていると腰が痛くなってくる

など、様々です。

ピンポイントで痛みを感じる人もいれば、全体的に重だるさを感じる人もいます。

腰椎分離症とは、医学的には腰椎(腰の骨)の椎間関節にある関節突起と言われる部分が疲労骨折した状態と言われます。レントゲンを撮ると、「テリアネックサイン」と言う特徴的な画像が出ます。これは疲労骨折した部分が、犬の首輪みたいに見えることから名付けられたそうです。

腰椎分離症の痛みの原因とは?

先ほど、腰椎分離症とは「腰の骨の疲労骨折」とお伝えしました。腰の骨が折れているなんて、とても痛そうですよね。実は、腰椎分離症があっても痛みを感じずに生活やスポーツをしている方がたくさんおられます。

実際にスポーツ選手の腰を調べると、20〜30%の選手には腰椎分離症が見られたそうですが、痛みが出ていない選手の方が多かったという研究結果があります。

分離症=腰痛ではないのです。

では、一体何が痛みの原因となっているのでしょうか?

疲労骨折と聞くと骨が痛んでいるように思うかも知れませんが、実際には腰椎の周りにある筋肉や神経が痛みを発しています。腰回りの筋肉に負担がかかり、機能が低下して柔軟性がなくなった結果、疲労骨折が起きるのです。

一度機能が落ちてしまった腰回りの筋肉は、安静にしているだけではなかなか回復しません。必要以上に安静にしてしまうと、腰回りの筋力がさらに低下してしまいます。

ですから、
安静にして痛みが軽くなってきた

練習に復帰

またすぐに痛くなって満足に練習できない

と言ったサイクルを辿る事が多いのです。

さらにもう一つ。
一般的な成人の骨の数は、全身で206個あります。それに対して赤ちゃんの骨は300個以上もあり、成長に伴ってだんだんとくっついていき、最終的には206個になっていきます。その過程で腰椎の部分でうまくくっつかず、間が軟骨で埋められているケースもあるのですが、これもレントゲンを撮ると腰椎分離症と診断されてしまいます。

つまり、生まれつきの身体の構造なのに、疲労骨折があると言われてしまうのです。こう言った場合、多くは全く症状がない事がほとんどですので、治療の必要はありません。

「骨に異常があるから」
「安静にしないといけないと言われたから」
と言って必要以上に怖がることはないのです。

腰椎分離症の治療について

腰椎分離症の痛みの原因は、腰回りの筋肉の機能低下というお話をさせていただきました。
原因をしっかりと特定して、きちんと治療し、再発しにくい体づくりのために必要なポイントを説明いたします。

①腰、股関節周りの筋肉の機能改善

腰の筋肉の治療も大切ですが、一緒に股関節周りの筋肉を治療してあげることがとても大切です。
股関節の動きが硬くなると、その分腰椎に負担がかかり、腰回りの筋肉にダメージが重なってきます。疲労した筋肉は、パンクした自転車のタイヤと同じです。腰や股関節周りの筋肉に疲労が溜まって機能が落ちてくると、衝撃を吸収しきれなくなってしまい、結果的に痛みに繋がるのです。
腰椎分離症の治療1

②全身のバランスを整える

姿勢は腰にかかる負担を大きく左右します。
例えば反り腰、深腰と言った姿勢でもそれぞれ違う腰の部分に負担がかかります。
腰だけでなく、全身の治療をする事でバランスよく身体が動かせるようになっていき、腰の筋肉の負担も減っていくのです。
腰椎分離症の治療2

③自分でできるセルフケアを覚える

腰や股関節周りの筋肉が回復し、身体のバランスが整えば腰椎分離症の痛みは改善していきます。ですが、またバランスが崩れたり、筋肉の機能低下が起こると再び痛みを出してしまう事が多いのです。その度に治療に来ないといけないのであれば、本当の意味で治ったとは言えないでしょう。
当院では、腰回りの筋肉に負担を溜め込まないように、セルフケアをお伝えしています。きちんと行なっていれば、限りなく再発の可能性を低くできるでしょう。
腰椎分離症の治療3

腰椎分離症の診断を受け、半年の安静を言われていた患者さんの喜びの声

コツコツ良くなっているのがわかります

Y・Kくん 男性 16歳 高校生

腰椎分離症患者さんの声

Q.何が決め手で当院を受診されましたか?(当院を選んだきっかけなど)

僕の学校のOBの先生がやっていたから、信頼できる事から受診しました。

Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?

腰が痛くて 腰椎分離症

Q.実際に受診されて良かったことを教えてください

コツコツ良くなっているのがわかります。見てもらっただけで、原因を調べてくれるので本当に良い整骨院です。

Y・Kくんは腰を痛めて、病院で「腰椎分離症」と診断されました。

病院の見解では「6ヶ月の運動禁止」。高校生が選手として活躍できる時間は非常に限られています。その中で「6ヶ月の運動禁止」と言われ、チームメイトと一緒に練習や試合に参加できないのはとても辛かったと思います。

この選手も、腰の筋肉を整えるPNF療法(神経筋無痛療法)を行い、リハビリメニューを組み立てる事で早期に復帰する事ができました。その後、キャプテンとしてチームを引っ張り、引退まで思っ切りラグビーをプレーする事ができました。

体がどんどん楽になっていきました

S・Yくん 男性 14歳 中学生

Q.何が決め手で当院を受診されましたか?(当院を選んだきっかけなど)

ホームページを見て選びました

Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?

分離症

Q.実際に受診されて良かったことを教えてください

体がどんどん楽になっていきました

 

S・Yくんはスポーツの後に急激に腰に痛みが走り、病院でMRIを撮り「腰椎分離症」と診断を受けました。

コルセット装着し、「3ヵ月の運動禁止」を言い渡されます。

安静を続けて強い痛みは治まったものの、腰を反らせたり、運動するときの痛みが取れずに来院しました。

痛み自体は初回、2回目の施術で神経筋無痛療法によりほぼ消失。

3回目よりスポーツ復帰時に向けてのバランストレーニングや身体の使い方を指導した結果、痛みも出ず以前より身体の動きが良い状態で復帰することができました。

 

腰椎分離症を改善するために

怪我や痛みの回復に「休養」は確かに大切なことです。しかし、ただ単に休むだけでは元々の原因が良くならないばかりか、筋力を含めた運動機能が落ちてしまい、復帰が難しくなってしまうのです。

また、
「腰痛は腹筋と背筋が弱いんだ!もっと鍛えろ!」
「いつまで腰を痛いと言ってるんだ!練習しながら治せ!」
と言われ、無理を続ける事で悪化してしまうケースも多く見られます。

腰椎分離症の治療では、どのように復帰までの道のりを描いていくかが非常に大切になってきます。当院では一人一人に合わせた治療と、リハビリプログラムで早期復帰に努めています。
腰椎分離症にお困りのスポーツ選手、お子さんがお悩みの保護者の方は、一度ご相談ください。

(柔道整復師 山岡洋祐 監修)

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(柔道整復師 山岡洋祐 監修)