アスリートを悩ませる「シンスプリント」とは?
こんなことにお困りではないですか?
- 走っているとすねの内側が痛い
- ジャンプの着地で足が痛む
- 少し休むと痛みはひくが、練習を再開するとすぐに痛みがでる
- 痛みを我慢して走っていたら、歩くときも痛みがでてきた
こんな症状があるのに、なかなか練習は休みづらい…
私は高校ラブビーや社会人アメフト、サッカーや陸上競技のトレーナーを経験しており、たくさんのアスリートの治療を行なってきました。
その中でも厄介なのが、「シンスプリント」という症状です。
踏ん張ったときにすねの内側が痛むというのが、主な症状です。
陸上競技やバスケットボール、サッカーやラグビーをしている方なら「シンスプが痛い」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
練習を休めば痛みは引くので、しばらく休んで練習を再開するケースが多いのですが、病院や整骨院に通い湿布やマッサージといった簡単な治療だけで済ませてしまい、再発を繰り返す人が多いのです。
「シンスプリント」は、きちんと治療を行わないと、再発を繰り返し、練習ができないどころか、ひどい場合には疲労骨折に至ることもある恐ろしい症状なのです。
では、なぜ「シンスプリント」が起こるのでしょうか?
その原因はオーバーワーク(使いすぎ)です。
では、体のどの部位が原因でのオーバーワークなのかと言うと、人によって違ってきます。
ほとんどの場合、下記の3つのうち、どこかに原因があります。
1.足首(回内足)
足の親指の内側にマメができるのも、この回内足に原因があることが多いのです。
チェック方法
まっすぐ立った状態で、踵とくるぶしの中心を結ぶ線が上の画像のように内側に倒れていたら回内足です。
難しければ片足で立って見て、足より頭が外に出ていれば回内足の可能性があるでしょう。
2.膝と骨盤のズレ
膝が内に入り、すねの骨が捻られてシンスプリントの部分に負担が加わります。これは膝と骨盤の筋肉や関節のバランスが崩れるのが原因になります。
チェック方法
大きく足を一歩前に踏み出して、膝を突き出します。
この時に膝が内側に入るかどうかをチェックします。
肩甲骨と胸郭のねじれ
ランニング動作は、足だけでなく上半身と連動して起こります。
腕の振りが左右で違うと、自然に蹴り足も左右差が出てしまい、これが原因で偏った負担をかけてしまう場合があるのです。
多くは肩甲骨や胸郭の動きに左右差があるので、そこを改善しないと足の負担が減りません。
チェック方法
あなたは、どれに該当しますか?
それぞれの簡単な予防・改善法をご紹介しておきます。
シンスプリントの予防・改善法
回内足の予防・改善法
かかと上げ下げエクササイズ
- 膝を90度に曲げて座り、足先の間は少し空けます。
- 踵をつけながら、ゆっくりと上げて3秒間キープします。
- 踵を離してからゆっくり下ろします。(10回)
足の指をよく動かし、足裏の筋肉を鍛えることも有効です。
膝と骨盤のズレの予防・改善法
膝と骨盤をつなぐ筋肉のエクササイズ
四股のポーズ
肩甲骨と胸郭のねじれの予防・改善法
ヒモを使った体幹の回旋
- 肩幅くらいの長さで、手首にヒモを引っ掛ける
- 左右に大きく回す
行きにくい方は回数を多く行う。
ヒモを使った体幹の側屈
- 肩幅くらいの長さで、手首にヒモを引っ掛ける
- 手を真上に上げて、横に身体を倒す
- 伸ばしている方の肺に息を吸い込むようにする
当院では、これらの原因をしっかりと特定したうえで治療を行いますので、再発する可能性は限りなく低くなります。
そして、もう一つ意外と知られていない原因が、あなたの履いているシューズです。
- 足のサイズに合っていない
- 足の形に合っていない
- 競技に向いていない
- インソールが足に合っていない
当院に来られるシンスプリントの方にシューズを持ってきてもらうと、こんなことがよくあります。
また、シューズの履き方や靴紐の結び方でも足にかかる負担は変わるのです。
ですから、当院では治療の際に必ずシューズをお持ちいただいて、シューズとの相性を合わせるアドバイスもさせていただいております。
(高額なインソールを売りつけたりはしませんので、ご安心ください)
こうした、根本的な原因をしっかりと検査して見極めたうえで治療を行いますので、シンスプリントにお悩みの方は、一度当院の治療の予約を取ってみてください。
シンスプリントを改善し、マラソンで優勝
岩本奈保美さん 18歳 女性
奈良県在住
陸上部(長距離)
それでも試合が近いため、痛みに耐えながらなんとか練習を行なっていたそうです。検査をすると足首の歪みが強かったため、そちらの治療を行い、安定させるためにテーピングを行いました。
初日で痛みはかなり改善。
試合が近いため、自分でもできるセルフケアの方法をお伝えし、集中して治療を行いました。
その後順調に痛みは改善。
試合前日もコンディションに訪れ、「明日は絶対勝ってきます」と意気込みを語ってくれました。
その甲斐あってか、マラソンの試合では初めての優勝。
「先生のおかげで優勝することができました!」
と喜びの声を聞かせていただけました。
あきらめないでください! シンスプリントは改善できます!
シンスプリントに悩む方の中には、「これはもう付き合っていかないといけない」とあきらめてしまう方もおられます。
ですが、痛みが出るのは身体のバランスが崩れているからで、そんな状態で練習を重ねても成果は出ません。選手として活躍できる期間は限られています。中高生で、痛みが出たり休んだりを繰り返している間に、あっという間に引退を迎えた選手をたくさん見てきました。
そんな選手を一人でも減らしたいという想いで、ランニング動作の研究やシンスプリントの治療を勉強してきました。
きちんと治療をすれば、改善する見込みは十分にありますし、身体のバランスを改善できれば今よりもっと高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
あなたがなんとかシンスプリントの痛みを改善し、また試合でも活躍できるようになりたいのであれば、当院にご相談ください。
全力でサポートさせていただきます。
(柔道整復師 山岡洋祐 監修)