熱中症の季節がやって来ました
こんにちは。
大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。
今年は6月から蒸し暑いな~と思っていたら、7月に入り異常なほどの暑さ!
水道の水も温かくなってしまっています。
車で通勤して来る時も、クーラーをつけていないときついです。
患者さんも院に来るだけで汗だくの方も多いですね。
少し早めに来て、待合室の扇風機で涼まれる方もおられます。
さて、毎年この時期になると気になるのが熱中症の話題です。
私はスポーツの現場で10年以上トレーナー活動を行って来ました。
夏場の練習や試合は、言うなれば熱中症との戦いです。
熱中症なってから処置をするのではなく、いかに予防できるかが非常に大切だと感じています。
こちらでは、熱中症の簡単なメカニズムと、スポーツドリンクの選び方について解説していますので、スポーツ選手や指導者、保護者のかたはぜひ最後までお読みになってもらえたらと思います。
外の気温が高くなったり、激しい運動で身体の中の温度が高くなって来ると、人間は汗をかいて身体の中の熱を逃がそうとします。
熱中症は、この熱を逃す働き以上に身体の中に熱がこもってしまい発生します。
症状としては、
頭がぼーっとする、頭が痛い、吐き気がする、食欲不振、大量の汗、ひどい時には意識の喪失、
などがあります。
身体の中で熱がこもりすぎてしまうと、内臓などを構成するタンパク質がやられて、酷い場合は命に関わって来ます。
工事現場など外で作業をする方やスポーツ選手に多いと言われていますが、最近ではクーラーをつけている屋内でもよく発生しているので注意が必要です。
熱中症の原因
熱中症になってしまう原因には、暑さ・日差しの強さによるものと、汗をかきすぎての脱水があります。
暑い所にいることや激しい運動で体温を調節する機能が狂ったり、汗をかきすぎて体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こります。
また、疲れや寝不足で体調が良くないと、自律神経の働きが弱っていて体温の調節機能もおかしくなり熱中症にもなりやすくなります。
対策としては、当たり前に思われるかもしれませんが暑くならないように注意することと、水分補給でしょう。
水分補給と言っても、ただ水を飲んでるだけじゃ不十分になって来ます。
私たちがかく汗には、塩分をはじめマグネシウムや鉄分、カリウムなどのミネラルが含まれています。
汗だくになったTシャツに塩が吹くのはそのためです。
熱中症になるくらい大量に汗をかいている場合、それだけのミネラルも同時に身体から失われてしまっています。
ですから、水分と一緒にミネラルなどの栄養素を取り入れる必要が出て来るのです。
そんな時に役立つのがスポーツドリンクになります。
【間違えると逆効果】熱中症対策にオススメのスポーツドリンクの選び方
実は、スポーツドリンクには種類があって飲み方を間違えると逆効果になることを知っていましたか?
間違えると、
・飲んでも飲んでものどが渇く
・頭がぼーっとする
・糖尿病の危険性
と言う状態を招いてしまいます。
こちらではスポーツドリンクの種類と選び方を解説していきます。
・スポーツドリンクには2種類ある
スポーツドリンクには中身によってアイソメトリック飲料とハイポトニック飲料に分かれます。
簡単に言うと、「身体の中の水分と同じ濃度か、それより薄いか」と言うことになります。
糖分の濃度によって身体への影響が変わるので要チェックです。
一つずつ解説していきますね。
①アイソメトリック飲料
成分が体液に近いスポーツドリンクを、アイソメトリック飲料と言います。
糖質が約6%入っており、血液や体液と同じ位の濃さもので、栄養補給を考えたドリンクです。
体液と同じくらいの糖分が含まれていて、栄養補給には良いです。
がぶ飲みすると血糖値が急激に上がり、インスリンショックと言う低血糖症状が起こるので注意が必要です。
ただ、運動中などやスポーツの最中は汗をかいて水分が減っているので、血液や体液が濃くなっています。
そんな時に、アイソメトリック飲料だと身体にとっては濃すぎてしまうんです。
身体への吸収が遅くなるばかりか、
「飲んでも飲んでものどが渇く」
という可能性もあります。
アイソメトリック飲料を飲むタイミングとしては、運動や汗をかく作業の少し前に飲んでおくと疲労の予防になるのでオススメです。
※代表的な商品:アクエリアス、ポカリスエットなど
②ハイポトニック飲料
体液より低い濃度のスポーツドリンクのことをハイポトニック飲料と言います。
糖質が約2.5%で、すばやく身体に吸収されるのが特徴です。
体液よりも濃度が薄いので、運動中は素早く身体に吸収されます。
また、糖質が少ないのでたくさん飲んでも血糖値が上がりにくいです。
栄養補給よりも、水分とミネラルを急速に補給したい場合に最適です。
運動中や、汗をたくさんかく時に飲むのが良いでしょう。
※代表的な商品:アサヒスーパーH2O、アミノバイタルウォーター 、ヴァームウォーターなど
熱中症対策でのスポーツドリンクの選び方
運動や仕事前のあまり汗をかいていない時
→アイソメトリック飲料
運動前にはエネルギーが必要になるので、糖質の濃いアイソトニックが良いです。
体液と同じ浸透圧なので、グリコーゲンなど糖の吸収が早いです。
水分補給と一緒に栄養補給も行えます。
運動中や汗をかいている時の水分補給
→ハイポトニック飲料
汗をかいて体液や血液の濃度が上がっている場合、濃度の薄いハイポトニック飲料が良いです。
血液が濃くなっている分、薄いハイポトニック飲料は身体へスムーズに吸収されます。
アイソメトリック飲料を水で薄めてハイポトニック飲料にするのもOK
アイソメトリック飲料を、水で倍くらいに薄めて飲むのも有効な方法です。
手軽にハイポトニック飲料を作ることができます。
ポカリスエットやアクエリアスは手軽にどこでも手に入りやすいのですからね。
「練習中はポカリを倍にして飲むのが良い」
とか聞いたことがある方もいるんじゃないでしょうか?
いかがでしょうか。
熱中症対策でのスポーツドリンクの選び方にまとめてみました。
スポーツドリンクも種類が多いですし、熱中症対策に飲まれている方も多いと思いますので、こちらの記事が参考になってもらえたら幸いです。
少し工夫するだけで熱中症になりにくくなります。
是非、注意して選んでみて下さい!
ただ、寝不足だったり身体が不調だとどうしても熱中症や夏バテになりやすいです。
身体の調子を整えておくのが一番の予防になります。
当院では自律神経の働きを改善することで、疲労を回復し熱中症になりにくい身体へ変えていきます。
その上で自分で出来る生活のアドバイスを行うことで、夏バテの予防にも大きな効果があります。
毎年夏の練習で熱中症になっていたアスリートも、当院の施術で身体を整え、水分補給の指導も守ってからは熱中症にならなくなりました。
夏バテや熱中症にならずにトレーニングや試合に臨むためにも、気になる方は一度当院の治療を受けてみてください。
夏が終わるまでまだまだありますが、みなさんが熱中症にならないことを祈っております!
(柔道整復師 山岡洋祐 監修)
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