こんにちは。
大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。
なかなかここ最近の冷え込みはきついですね。昨日も大阪は雪がちらついていました。
これだけ寒いですから怪我の危険性も考えて、プロ野球はシーズンオフ。高校野球も3月頭までは練習試合禁止となっています。
ところが、草野球に関してはこう言った規定がありません。
2月でも普通に毎週試合がありますし、朝の8時に試合開始というケースもあります。
一体何時に集合しているんでしょうか。。
氷点下の中、投げたり打ったり大変でしょうし、打球が当たったりしたら激痛でしょう。絶対、強い打球の処理をしたくありません。
実は、草野球が1番過酷な環境なのかも知れませんね。
さて、そんな草野球をいていて、1年以上投げる時の痛み(野球肩)に悩まされ来院した患者さんから、治療のご感想をいただきましたので紹介させてもらいます。
野球肩は治すために必要なステップがあります。
野球肩と一口に言っても、インピンジメント症候群、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、スラップ損傷、肩関節脱臼など細かく分かれます。
きちんと治すためのステップを踏んで行けば改善しますし、なかなか治らない時はそう言った手順が踏めていないケースが多いようです。
本日は野球肩を治すために必要なステップについても書いていきますので、どうか最後までお読みになってください。
1年以上改善されなかった野球肩が改善し、強い球が投げられるようになった
曽田直人さん 22才 男性
Q何が決め手で当院を受診されましたか?
インターネットのサイトで知り、他とは違うなと思い受診しました。
Qどのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
投球による右肩痛
Q実際に受診されて良かったことを教えてください。
一年間以上改善されなかったものが良くなった。
自分自身でできるストレッチなど、ここに来れない間にも自分でできる事を教えていただける。
診療の経過
曽田さんは一年前の冬、草野球でピッチャーをやっていて150球以上投げ込み、右肩に疲労感を感じていました。
翌日も試合があり、ショートの深い守備位置からファーストに投げた際、右肩に痛みが走り受傷しました。
痛みが出てからも、草野球の試合には痛み止めを飲んで出場。
なんとか右肩の痛みを治したいという一心で、ネットで調べた有名な整体院や鍼灸院、病院にかかりましたが一向に改善しません。
最近では、痛み止めも効かなくなってしまい、どうしようかと悩まれていたそうです。
そんな時、城東整骨院のホームページを見つけ、「ここなら治るかも」という思いで、昨年12月に来院されました。
・初診時
右肩を動かすと前側に痛み、後ろ側は張るという状態。
右肩全体に力が入りにくく、動きも制限されています。
「これ、全然思っ切り投げれないでしょう?」
と聞くと、
「全く投げれないです」
とのこと。
関節自体を傷めている可能性があるのと、肩周りの筋肉の機能が落ちて、働けない状態になっていました。
肩関節が安定する「ゼロポジション」も取れません。
骨盤も不安定気味です。
フォーム確認のために、ゆっくりとネットに投げ込んでもらいます。
腕を振ると肩の前後に痛みが。
特に、ボールを離す「リリース」の瞬間に痛みが走ります。
痛みのせいかフォームも崩れています。
まずは検査的に肩周りの筋肉の機能を高めるPNF(神経筋無痛療法)を数分。
その後投げてもらうと、ほとんど痛みを感じずに腕を触れて、ご本人も驚かれていました。
治療をしっかり行った後、治すためには筋肉の状態を戻して、フォームを改善すること。それを計画的に行っていく必要性をご説明しました。
・2回目
約1週間後の来院になりましたが、痛みはほとんどなし。肩周りの張り感は軽減。
軽く投げる程度なら痛みを感じなくなっていました。
・3回目
お正月をまたいでの来院になりました。
2日前に投げることがあり、翌日は痛みが出たが軽くで済んだとのこと。
寒くなっているので、肩周りのウォーミングアップ方法や、身体を温める方法を追加で指導しました。
・4回目
強めの球を投げても痛みが出なくなり、ショートの守備もできたとのこと。
院内のネットに向けての投球では、かなり強く投げても痛みが出なくなり、フォームも安定して来ました。
長くリリース時の痛みがある方は、そのタイミングで身体が固まってしまう傾向があります。そのせいでフォロースルーが小さくなり、結果的に肩に負担が大きくなってしまいます。
曽田さんもフォロースルーが小さくなってしまっていたので、少しの意識を変えてもらい、フォロースルーが自然に出るように改善しました。
・5回目
塁間(約27メートル)をライナーに近い球で投げても痛みが無し。
フォロースルーも改善し、自信を持って投げられるようになって来たそうです。
痛み自体はなくなりましたが、
「昔はもっと腕がしなって良い球が投げれてたので、早くそこまで回復したい」
ともっと良くなりたいとご本人も希望しているので、治療と並行して身体の機能を全体に向上していくように治療でコンディションを上げていってます。
寒さの中で無理をせず、少しずつ強度を上げていけば、元通り以上の球を投げれるようになるでしょう。
野球肩を治すために大切な3つのステップ
柔道整復師の免許を取って10年以上、診療の中やトレーナー業務を通して、これまでたくさんの野球肩・野球肘の患者さんの治療に当たって来ました。
たくさんの症例を治療する中で、改善しにくい症例もあり、様々な野球肩に関する文献を読んだり、先輩方にアドバイスをいただいたり、実際に自分の身体で投げこんでみたりと研究を重ねて来ました。
その結果、野球肩を改善するには3つのステップを踏むことが大切だとわかりました。
①投球フォームをチェックする
野球肩を代表する投球障害の場合、ほとんどのケースで投球フォームに問題を抱えています。
これがフォームが悪いから肩を痛めたのか、痛めてしまいかばった結果フォームがおかしくなるのかと分かれますが、いずれにせよ投球フォームをチェックする必要があります。
そうすることで身体の問題点がわかりますし、痛みの出やすいフォームだと再発の可能性がとても高くなります。
ですから城東整骨院では、必ず初回に投球フォームを確認することで、問題点や身体の使い方を確認するようにしています。
また、野球肩の患者さんはタオルなどでシャドーピッチングをする時は大丈夫だけど、実際にボールを持って投げると痛いケースが多いです。
実は、軟球で約135g、硬球で約145gと結構な重さがあり、素早く腕を振れば振るほど、その重さの影響が肩や肘に強く出てしまいます。
ですから、実際にネットにボールを投げてもらい、確認する必要があるのです。
②肩周りを中心に、全身の筋肉を治療する
肩関節は人間の身体の中でもっとも広い可動域を持ち、その安定性を筋肉が担っています。
特に肩関節を安定させる腱板(インナーマッスル)と呼ばれる筋肉は、野球肩の場合ダメージを受けやすく、ほとんどの場合で機能が低下しています。
そのため、肩周りの筋肉の機能を高める治療をしないと、なかなか痛みが取れず回復に繋がりません。
当院では、PNF(神経筋無痛療法)という特殊な手技療法で、機能が落ちてしまった筋肉に優しい刺激で働きかけていきます。
非常に繊細な感覚が必要ですが、野球肩の治療には絶大な効果があります。
感覚を養い、より良い治療をするために今でも毎週深夜まで勉強会を行なっています。
また、腰や足の筋肉が使えていない場合でも。フォームが崩れやすく肩関節に負担をかけてしまうので、野球肩の治療では全身の治療を行う必要があるのです。
③復帰までの計画を作る
これもとても大切な要素になります。
「1日でも早く投げれるようになりたい!」
という思いで来院される患者さんは、少し痛みが改善してくると、つい試合に出たり、思いっきり投げたくなったりするものです。
ですが、長い間ダメージを受け、フォームを崩している状態ではいきなり全力で投げてしまうと再発する危険性が高いのです。
状態に応じて投げる量や強さを調節し、少しずつ全力で投げられるようにしていく計画を立てて、患者さんに守ってもらうことが早期改善の近道になるでしょう。
野球肩に悩む方に、あきらめて欲しくないと言う思いを込めて
ご紹介した3つのポイントを守ることで、野球肩が改善する可能性は飛躍的に高くなるでしょう。
なぜこんなことを紹介するかと言うと、
・どこに行っても良くならない
・投げるときに痛みがあるのが普通になって来た
・もう投げれないから、マネージャーになろうかと悩んでいる
・自分はもう、前みたいに全力の球を投げられない
と悩んでいる選手の多くが、先にご紹介した3つのステップを全然踏めていないからです。
その場しのぎ的に痛み止めでごまかし、湿布やアイシングばかり行なっている。
大好きな野球を楽しみたいのに、中には死ぬほどきつい練習を乗り越えて来ているのに、それではあまりにも報われません。
多くの患者さんを治療する中で、きちんとステップを踏んで治療を行えば、身体は応えてくれますし、改善する可能性を持っていると確信しています。
どうか野球肩が治らないとあきらめずに、3つのステップを踏んでもらえたらと思います。
→当院でも野球肩の治療を行なっています。詳しくはこちらをご覧ください。
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