こんにちは。
大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。
10月も中旬に入り、すっかり秋らしくなってきましたね。
スポーツの秋ということで、ランニングやダンスを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
今日は、ランニングやバレエ、ダンスなどをハードに行う方に起こりやすい種子骨障害(しゅしこつしょうがい)について、効果的なテーピング方法をご紹介します。
足の親指の付け根に痛みがあって、走るときやつま先立ちをすると痛みが強くなる。
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

記事の構成はこちら
前回の記事では、セルフケアの方法についてお伝えしました。

記事の最後に動画でもご紹介していますので、そちらもご参考ください。
種子骨障害とは?
種子骨(しゅしこつ)とは、足の親指の付け根の裏側にある2つの小さな骨のことです。
この種子骨に炎症が起きる症状を種子骨障害と呼びます。
主な症状
– 走ったときに足の親指付け根に痛みが出る
– つま先立ちをすると痛い
– ジャンプを繰り返すと痛みが強くなる
– 親指の付け根を押すと痛みがある
こうした症状は、ランニングやバレエ、ダンスなどで運動をハードに行う方によく見られます。
種子骨障害の主な原因
種子骨障害の大きな原因は、足を着地したときに足首が内側に倒れ込んでしまう「過回内足」(かかいないそく)です。
回内足が種子骨に負担をかける理由
回内足になると、内側のアーチが潰れてしまい、親指の付け根(種子骨の部分)に体重が強く当たりやすくなります。
この状態で親指が反らされると、筋肉が引っ張られ、種子骨の部分に大きなストレスがかかってしまうのです。
そのため、種子骨を保護するだけでなく、この回内足自体をサポートするテーピングが必要になります。
効果的なテーピングの方法(3本使用)
種子骨障害を改善するテーピングは、3本のテープを使って行います。

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使用するテーピング
キネシオロジーテープ 50mm(5cm)幅
必要な長さ:
1. 約35cm(1本目)
2. 約15cm、幅5cm(3本目)
3. 約15cm、幅2.5cm(2本目・5cm幅を半分にカット)
1本目:回内足の予防(35cmテープ)
回内足、つまり足首が内側に倒れ込むのを防ぐテーピングです。
足首の角度がポイントです。ぜひ注意してみて下さい。
足首の角度
足首の力を抜き、つま先を少し内側に入れるくらいの角度にします。
貼り方
1. テープの端を小指の付け根あたりに斜めに貼ります
2. 足首の力を抜いたまま、5割程度の力で引っ張りながら、内くるぶしの下まで貼ります
3. 内くるぶしの下からは、8割程度の力でギュッと引っ張りながら、アキレス腱を越えるように斜め後ろへ巻き上げます
4. アキレス腱を越えたら、力を緩めて前の上の方へ貼り付けます
目的:足が内側に入り込むのを防ぎます。
2本目:短母趾屈筋のサポート(2.5cm幅テープ)
種子骨と繋がる筋肉の負担を軽減するテーピングです。
準備
親指をしっかり反らした状態にします。
貼り方
1. 親指の付け根ぎりぎりにテープを貼り始めます
2. 親指を反らしたまま、8割程度の力でギュッと引っ張り、かかとに向かって貼ります
目的:種子骨と繋がる短母趾屈筋(たんぼしくっきん)の負担を軽減します。
3本目:横アーチのサポート(5cm幅テープ)
足裏の負担を均等にするテーピングです。
貼り方
1. テープの真ん中で台紙を裂きます
2. 足裏の、親指と小指の付け根のポコッと出た骨にかからない位置でテープを始めます
3. 足裏側ではしっかり引っ張って貼り付けます
4. 足の甲側に来たら、ほとんど引っ張らずに軽く乗せて貼り付けます
目的:横アーチをサポートし、足裏の負担を均等にします。
テーピングの効果

完成図
この3つのテーピングを行うことで、種子骨の部分にかかる負担を大幅に減らすことができます。
ポイントは以下の3点です:
1. 回内足を予防して足首の倒れ込みを防ぐ
2. 種子骨に繋がる筋肉の負担を軽減する
3. 横アーチをサポートして足裏全体で体重を支える
テーピングを行うことで、運動中の痛みを軽減し、種子骨への負担を減らすことができます。
動画でさらに詳しく解説
今回ご紹介した種子骨障害のテーピング方法について、実際の手技を動画で詳しく解説しています。
文章だけでは分かりにくい細かな動きや注意点も、わかりやすくご確認いただけます。
動画はこちらからご覧いただけます:
まとめ
種子骨障害でお悩みの方は、以下の3本のテーピングをお試しください:
1. 回内足の予防テーピング(35cm)
– 小指の付け根から内くるぶしを通り、アキレス腱を越えるように貼る
– 足が内側に倒れ込むのを防ぐ
2. 短母趾屈筋のサポートテーピング(2.5cm幅)
– 親指の付け根からかかとに向かって貼る
– 種子骨に繋がる筋肉の負担を軽減
3. 横アーチのサポートテーピング(5cm幅)
– 足裏の横アーチを支える
– 足裏全体で体重を支えられるようにする
種子骨障害の根本的な原因である回内足をサポートすることで、痛みを和らげることができます。
運動を続けながら、痛みを軽減したい方は、ぜひこのテーピング方法をお試しください。
おうちでできる種子骨障害の痛みを解決する方法
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足について情報発信をさせていただいていると、全国からたくさんのご質問を日々いただいています。
ですが直接治療ができるわけではないので、改善に結びつきにくいもどかしさがありました。
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