こんにちは。
大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。
11月も終盤になり、朝布団から出るのがつらい季節になってきました。
私も先日、患者さんから「先生、最近ずっと体が重くて…」というご相談を受けました。
よくよくお話を聞いてみると、
– 朝起きても疲れが取れていない
– 日中ぼーっとしてしまう
– 頭痛やふらつきを感じることがある
こんな状態が続いているとのこと。
実はこの時期、同じようなお悩みで来院される方がとても多いんです。
「年のせいかな」「忙しいから仕方ない」と思っている方も多いかもしれません。
でも、これらの症状には体の中で起きている”ある変化”が関係しています。
今回は、この時期特有の不調の正体と、ご自宅でできる対策についてお話しします。
この時期の不調、なぜ起こる？
体の「調整役」が疲れている
私たちの体には、暑ければ汗をかいて体温を下げ、寒ければ血管を縮めて熱を逃がさないようにする仕組みがあります。
この働きを担っているのが自律神経です。
自律神経は24時間休みなく、心臓を動かしたり、胃腸を働かせたり、体温を調節したりしています。
普段は意識しなくても自動で動いてくれる、いわば体の「調整役」ですね。
ところが、この調整役にも限界があります。
秋から冬は「調整役」の繁忙期
この時期は自律神経にとって、一年で最も忙しい時期と言えます。
・朝と夜の気温差が激しい
朝は5度、昼は15度、夜はまた冷え込む…こんな日が続くと、体は一日に何度も温度調節をしなければなりません。
・室内と屋外の温度差
暖房の効いたオフィスから寒い外へ出たり入ったり。この繰り返しも体には大きな負担です。
・日が短くなる
朝起きてもまだ暗い、夕方早く暗くなる。この日照時間の変化は、睡眠のリズムを乱す原因になります。
・夏の疲れが残っている
今年の夏も暑かったですね。冷房や冷たい飲み物で知らず知らずのうちに体は冷え、内臓も疲れています。
これだけの負担が重なると、自律神経も「もう無理！」となってしまうわけです。
自律神経が疲れるとどうなる？
自律神経の働きが乱れると、体のあちこちに不調が出てきます。
当院に来られる患者さんからよく聞く症状をまとめてみました。
・体の不調
– 首や肩がガチガチに固まる
– 頭が重い、締め付けられる感じがする
– 背中が張って息苦しい
– 手足が冷たい
・眠りの不調
– 布団に入っても寝つけない
– 夜中に何度も目が覚める
– 朝起きた瞬間からだるい
– 昼間に強い眠気が襲ってくる
・気持ちの不調
– なんとなくやる気が出ない
– イライラしやすい
– 気分が沈みがち
こういった症状が複数重なっている場合、自律神経の乱れが関係している可能性が高いです。
首・肩・頭が辛くなる理由
「自律神経の乱れで、なぜ首や肩がこるの？」
と疑問に思われるかもしれません。
実は、自律神経と筋肉の緊張には深い関係があります。
自律神経が乱れると、体は常に「緊張モード」になりやすくなります。
リラックスしているつもりでも、無意識のうちに肩に力が入っていたり、歯を食いしばっていたり。
特に首から肩にかけての筋肉は、ストレスや緊張の影響を受けやすい場所です。
筋肉が緊張すると血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。
その結果、コリや痛み、頭の重さといった症状につながるのです。
当院でできること
当院では、こうした自律神経の乱れからくる不調に対して、体全体のバランスを整えるアプローチを行っています。
身体の歪みを整える
長年の姿勢のクセや体の使い方で、骨格には少しずつ歪みが生じています。
この歪みを整えることで、神経の通り道がスムーズになり、自律神経の働きも正常に戻りやすくなります。
頭と首の緊張をゆるめる
めまいや頭痛でお悩みの方の多くは、頭蓋骨周りの筋肉が硬くなっています。
この緊張をゆるめることで、脳への血流が改善し、リラックスしやすい状態を作ります。
特に頭をそっと触る「頭蓋骨治療」が効果的です。
呼吸を深くする
身体が歪んでいると、呼吸も浅くなりがちです。
身体を整えることで自然と呼吸が深くなり、酸素がしっかり取り込めるようになります。
深い呼吸ができると、それだけでリラックスモードに切り替わりやすくなります。
こんな症状が続くときは相談を
様子を見ても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めにご相談ください。
– 2週間以上眠れない日が続いている
– めまいや立ちくらみが頻繁に起こる
– 頭痛が頻繁にある
– 食事がほとんど摂れない
– 仕事や家事が手につかないほど辛い
一人で抱え込まず、専門家の力を借りることも大切です。
実際に改善された患者さんの声
36歳 女性 会社員
この方は、約1年半前から慢性的なめまいと偏頭痛に悩まされていました。
脳神経外科や耳鼻科でお薬を処方されていましたが、なかなか症状が改善せず、ひどい時は会社を休まなければならない状態でした。
知人のご紹介で当院に来られた時、身体をチェックすると全体の歪みに加えて、頭の部分に強い緊張がありました。
めまいや頭痛で来られる患者さんには、この「頭の緊張」が共通して見られることが多いんです。
初回の治療では、身体の歪みを整え、頭の緊張をゆるめることを中心に行いました。
1週間後の2回目の来院時には、
「頭痛の頻度が減ってきた」
「デスクワークが楽になった」
とのこと。
3回目には、いつも月経周期でひどくなっていた症状も落ち着いてきました。
現在は月1回のメンテナンスで通院されていますが、この1年半、めまいと頭痛で会社を休むことは一度もなくなったと喜んでいただいています。
ご本人からのコメント
偏頭痛と目眩が酷く会社を休む日が多々ありましたが、
知人に紹介してもらい山岡先生の治療を受けてからは
何件も病院に行っても治らなかった症状が、1回目の治療後から治まり
通いはじめて1年半の間、偏頭痛と目眩では1度も休むことがなくなりました。
最後に
秋から冬にかけての体調不良は、決して「気のせい」ではありません。
体の調整役である自律神経が疲れているサインです。
まずは今日ご紹介したセルフケアを、一つでも試してみてください。
– 朝、光を浴びる
– 首と肩を温める
– 寝る前のスマホをやめる
– ゆっくり息を吐く
– 湯船に浸かる
どれか一つでも習慣にできれば、少しずつ体は変わってきます。
それでも改善しない場合や、辛い症状が続く場合は、遠慮なくご相談ください。
一緒に原因を見つけて、改善していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
