今回は足の親指の痛みに悩まれている患者さんに、自分でできる治し方についてお伝えさせていただきたいと思います。
ポイントは皮膚の動きをつけるということをやっていただきたいです。
例えば、歩くときに蹴り出そうとしたら足の親指が痛い、親指が固まってきて動かないという方に対して、お役に立てる内容となってますので、最後までご覧になっていただきたいなと思います。
最後に動画でも詳しく説明しておりますので、ぜひご参考にしてみてください。
足の親指が痛くなる「強剛母趾」ってなに?
今回は特に、「強剛母趾(きょうごうぼし)」の痛みについて解説していきます。
足の親指に起こりやすく、親指の軟骨が減ってきて動きが悪くなってしまいます。
歩くときに痛みが強く出やすく、日常生活に支障を感じやすいです。
場所的には外反母趾と痛む場所が似ているので、外反母趾の痛みと勘違いされて来院されることも多いです。
外反母趾の場合は、足の動きがそれほど悪くなりません。
親指の向きが悪くなっても、動かそうと思えば動きます。
ですが強剛母趾の場合は関節の軟骨自体がダメージを負っているので、動かなくなってしまいます。
特に、背屈という指を反らせる動きができなくなってしまいます。
なぜ、強剛母趾で足の皮膚を動かすの?
強剛母趾で特に動きが悪くなってしまうのが、こちらのイラストのような反らせる動き「背屈」です。
この動きを無理に行うと、余計に関節に炎症を起こしてしまうことがあるので注意が必要です。
実は、関節の動きが悪くなるときに、一緒に皮膚の動きが悪くなっていることがあります。
体が動くときには骨だけでなくいろんな組織が動きます。
筋肉に加え筋膜や腱、靭帯、軟骨や皮下脂肪など。
それぞれの動きが悪くなってしまうとき、一緒に皮膚の動きが悪くなってしまうことが多いです。
なのでこの皮膚の動きがスムーズになると、関節の動きが滑らかになることがあるのです。
やって欲しい足の裏のケア
もう一つやって欲しいのが、足の裏の筋肉のケアです。
足の裏には土踏まずと呼ばれるアーチ構造があります。
内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチと呼ばれています。
これらがきちんと働いていると、足全体で体重を支えたり、歩くときに体重の移動がスムーズになったりします。
強剛母趾の痛みにお悩みの方の多くは、このアーチの働きが悪くなってしまっています。
ですので、このアーチを支える足の裏の筋肉をケアしてあげることが大切になってくるのです。
特に虫様筋や骨間筋と呼ばれる深い部分の筋肉のケアは必須と言えるでしょう。
このアーチの動きが十分でないと、足回りの関節や周辺の筋肉に負担がかかります。
この状態が長期間続くと強剛母趾など変形が引き起こされる可能性があります。
皮膚を動かしたり、足裏の筋肉のケアをすることはとても大切です。
関節への負担も軽減されます。
是非試してみて下さい。
強剛母趾の自分でできる改善方法
では、具体的な方法を紹介します。
①ゴルフボールを使って足裏をマッサージする方法
1)ゴルフボールを用意します。
2)立った状態で、かかとの少し前でボールを踏みます
3)3方向に転がしていきます。(各30秒ずつ)
スタート地点はかかとの前で、必ず指先の方向に向けて行ってください。
反対方向(かかとに向けて)は行いません。
この動作を3方向繰り返すことで、足裏の筋肉やアーチが活性化し、足のバランスも良くなることが期待できます。
最初はかなり痛いかと思いますので、無理のない範囲で行いましょう。
②親指の皮膚を動かす方法
もう一つが親指の甲側の皮膚を動かす方法です。
足の親指を反らせていくときに、一緒に甲側の皮膚を手前に軽く引っ張ってあげます。
こうすると多くの場合で、動きがスムーズになります。
動きが良くなるところが見つかったら、10回ほど繰り返しましょう。
無理に関節を動かすと余計に痛みが出てしまう可能性があるので、軽く動く範囲で必ず行ってください。
動画で実際の動かし方をチェック
動画では手順やポイントを丁寧に説明していますが、初めての方や不安を感じる方は無理せず、自分のペースで取り組んでいただくようにしてください。
まとめ
足の痛み、変形をしているもの全般に言えることですが、
放置だけは絶対にしないで下さい。
強剛母趾もですが一度変形が進んでしまうと元に戻す事ができません。
治療もセルフケアも早ければ早いほど効果が出てきます。
今回の内容は実際に治療の中でも、患者さんへのアドバイスとしても行なっています。
おうちででできる強剛母趾の辛い症状を解決する方法
現在、城東整骨院ではプロジェクト歩行ケアというものを立ち上げています。
足について情報発信をさせていただいていると、全国からたくさんのご質問を日々いただいています。
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