年齢 性別
35歳 男性 建設業
お悩み 自覚症状
20代の頃より長く続く、ボールを投げた際の右肩の痛み。
病院で精密検査をしてもらったところ、「インピンジメント症候群」と診断を受けました。
ヒアルロン酸の注射をしてもらうも変化なし。
普段から肩の中ではゴリゴリ音がなっている感覚があります。
痛みが取れないので5年ほど野球を休んでいたそうですが、再開しても痛みが変わらなかったそうです。
当初はキャッチャーをやっていましたが、強い球が投げられないので、現在はファーストを守っています。
できればもう一度痛みがない状態でボールが投げたい!
と言う一心でインターネットで探され当院に来られました。
治療内容とアドバイス
・初診時
肩のチェックをさせてもらうと、確かに動かすたびに中でゴリゴリと音が鳴っています。
特に気になったのが、肩だけでなく肩甲骨自体の動きが悪くなっている点でした。
肩甲骨の動きがスムーズに行われないと、ボールを投げる時には肩の中で大きな負担がかかってしまいます。
肩の中のインナーマッスルの機能も落ちてしまっている状態で、ボールを投げるには危険と言えました。
最初の治療では、悪くなった肩甲骨の動きを取り戻す治療、機能の落ちてしまっているインナーマッスルの治療を行いました。
自宅でもケアできるように、インナーマッスルのケア方法もお伝えして初回の治療を終了しました。
・2回目(9日後)
初回の状態より肩甲骨の可動域が回復。
神経と筋肉のつながりを良くする治療を重点的に行いました。
・3回目(12日後)
調子が良かったので一度投げてみたが、痛みが出てしまったとのこと。
ボールを投げる前に行うウォーミングアップにもなるリハビリを一つ追加でお伝えしました。
・4回目(14日後)
ボールを投げてもあまり痛みが出なくなってきたとのこと。
肩甲骨、インナーマッスルの状態は良好。
次の試合で思いっきり投げてみるとの意気込みを語ってくれました。
・5回目(1ヶ月後)
この1ヶ月はとても良い感じで投げられて痛みも出なかったとのこと。
肩の状態も安定してきていました。
この1ヶ月後に状態をチェックしても大丈夫でしたので、治療を終了しました。
期間は3ヶ月。
治療回数は6回でした。
当初はあきらめかけていて表情も少し暗かったですが、状態が良くなると笑顔が増えてきて、しっかり投げれると喜んでもらえてこちらも嬉しかったです。
ご感想をいただきました
20代から野球の送球時の肩の痛みで悩んでおり、
一時は治らないものだとあきらめていましたが、
治療やリハビリをして行くうちにみるみる状態が
良くなりました。
今では痛みを気にせず投げれるようになりました。
先生には本当に感謝です。
野球肩の治療で大切なこと
野球肩と一口に言っても、状態は患者さんによって様々です。
現在の状況を見極めて、痛みなく投げてもらえるための道筋をきちんと立てて行くことが大切だと感じています。
何か特別な治療をしてパッと治る、そんなものではありません。
特に、長く痛みを抱えている方では、治療だけでなくセルフケアやトレーニングも覚えてもらい、自分の肩との付き合い方を見つけて行くのが重要です。
そうすることで、長年の痛みでも改善できることが可能になっていきます。
当院の野球肩の治療について
当院では野球肩の治療を得意としております。
野球肩の痛みに困りでしたら、一度当院にご相談ください。