野球肩を治すためのセルフチェック方法①〜ゼロポジションキープ〜

野球肩のセルフチェック方法をご紹介していきます

こんにちは。

大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。

当院には、野球をしていての肩の痛み、いわゆる「野球肩」の患者さんが多く訪れます。

・リリース時に肩の中が痛む

・腕を後ろに引いた時に痛みが走る

・フォロースルーで肩の後ろが引っ張られる

・練習を何度も休んでいると、試合で使ってもらえない

・安静にすると痛みが治まるが、投げるとやっぱり痛い

・昔の様にもう一度思いっきり投げたい

・野球肩を治したくて、インナーマッスルトレーニングをやっているが一向に治らない

・この痛みをどうにかして治したい

 

みなさんこういった悩みを多く抱えて、数多くの病院や整骨院を渡り歩いたあと、城東整骨院に来られるケースが多いです。

 

一口に野球肩と言っても、腱板損傷や肩関節不安定症、肩関節脱臼、関節唇損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、インピンジメント症候群、SLAP損傷、リトルリーガーズショルダー(骨端線離開)などさまざまな状態があります。

大切なのは、「今現在の肩の状態」をきちんと見極めて、それに対してしっかりと治療をすることです。

野球選手が肩を痛めた時によく、

「肩痛めたんか、チューブやっとき」

と言われチューブトレーニングをすすめられます。

もしかしたら身に覚えがあるかも知れませんが、「今現在の肩の状態」を無視してチューブトレーニングを行うと、かえって逆効果になることもあるのです。

 

以前より野球肩のLINE無料相談をさせていただいて気が付いたのが、ほとんどの選手が今現在の肩の状態を把握できていないと言うことでした。

おそらく、通院先の病院や整骨院では検査してもらっているのだと思うのですが、本人は「とりあえず投げたら痛い」程度の理解しかしていません。

こちらがビデオチャットで検査内容をお伝えし、説明すると、

「ああ、だから痛みが出てたんですね。それは治らないわけです」

と納得してもらえることが多くありました。

 

野球肩の簡単な検査方法を知ってもらうことで、多くの野球肩に悩む選手の疑問が解消し、少しでも治る方向に進んでもらいたいと言う願いを込めて、こちらで数回に分けて検査方法をご紹介することにしました。

野球肩に悩む選手、またはご家族、コーチなどのご参考になれば嬉しいです。

 

セルフチェックの第一回目は「ゼロポジションキープ」です。

ゼロポジションって?

ゼロポジションというのは、肩甲骨と肩関節のラインが平行になるポジションで、投球動作においては非常に大切になって来ます。

このポジションをしっかり取れていると、怪我が起こりにくく、ボールにも力が伝えやすくなります。

逆にこのポジションが取れないままで投げていると、肩関節の中で無理な力が加わり、野球肩が治らない原因となってしまいます。

だいたいこんな角度ですが、個人差がありますので参考程度にしておいてください。

ゼロポジションキープの検査方法

①まず、うつ伏せに寝てもらい、片手をバンザイします。

まず、痛みがない方の肩から始めましょう。

また、痛めている肩でこの体勢を取ると痛みがある場合は、検査を中止してください。

 

②そのまま肘を曲げずに、手を上に上げていきます。

上がる角度、上げやすさなどを覚えておきましょう。

体が起き上がって来ないように注意してください。

 

③反対側でも同じように検査する。

左右での痛み方の違い、上げやすさなどを比べてみましょう。

明らかに野球肩で痛めている方が上げにくい、痛みがあると言う場合は、

・肩甲骨の動きが制限されている

・インナーマッスルが機能低下を起こし、肩を支え切れていない

などが考えられます。

 

写真ではわかりづらい点もあるかと思いますので、動画にしてみました。

動画では簡単にゼロポジションが取れているかをチェックする方法をご紹介しております。

ぜひ、参考にしてみてください。

それではどうぞ!

いかがでしたか?

痛みが無い方でも、意外に左右の違いが大きく出てしまうケースが多いものです。

この動きが上手くできない場合は、肩甲骨周りの筋肉の硬さがあるか、インナーマッスル自体の弱さが出てしまっている可能性があります。

その場合の対処法は、また別でご紹介いたしますね。

次回は、セルフチェック方法②「可動域チェック」についてご紹介します。

お楽しみに!

 

→当院の野球肩の治療についてはこちら

 

 

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