シンスプリント
足底腱膜炎
アキレス腱炎
疲労骨折
などなど。
うちの院には、いわゆるランニング障害の患者さんが多く来院します。
院で歩いてもらったり、外で軽くジョグしてもらったり、練習や試合の動画をもらったりして動きを分析していましたが、時々「?」という納得の行かない現象を見ることがありました。
歩きの観察、動きのテストは問題なし。
シューズも足にあっているし、インソールも変なのを使っていない。
それなのに繰り返し足に痛みを出してくる。
どうしてもその原因を知りたくて、観察したくて、
トレッドミル、買いました。
グラウンドや体育館でスポーツの動きをするのとは少し違いますが、かなり実際の動きに近いものを見れます。
結果わかったのが、、
歩きと走りで結構動きが変わる例が多い!
ということでした。
高校生 野球部
ピッチャー
左足にシンスプリント、右足の外側に軽い痛み。
少し前に強い痛みで来院しましたが、数回の治療で痛みは消失。
ほとんど問題ないレベルまで回復しているが、走っていると時々痛みを感じるとのこと。
片足立ち
まっすぐ立てます。
これが足首の異常(回内足)などがあるとうまく立てません。
次に片足スクワット。
ちょっと怪しいけど、グラつかずに立てます。
人によっては、これくらい傾いてしまいます。
次に歩行を見ます。
若干右の蹴り出しが傾いていますが、そんなに大きく斜めに着いたり、蹴り出しがおかしかったりという訳ではありません。
では時速6㎞で走ってもらいます。
急に歩いている時とは違う動きが出てきました。
右足はまっすぐ蹴り出せるけど、
左が斜めに蹴り出して、足を外に振り回します。
そして、それに伴って右で着地するときに身体が右に傾きます。
本来、走るときにこう言ったブレが出ることはありません。
小さな動きのブレや異常でも、繰り返すメカニカルストレスによって、アスリートの足に少しずつダメージが積み重なります。
身体は、トータルバランスで動きます。
足の異常が、足だけで作られることはありません。
足元が歪めば、大腿骨や骨盤の動きも関連するし、肩甲骨や首の位置も変わります。
逆に、首や胸郭、股関節の動きが足元に影響することも多いのです。
なので結局、
下から上まで全部治す!
これが1番効果的に思います。
治療後
身体のブレも、左足の回る動きも無くなり、痛みも消えています。
今回は特に股関節と、膝に異常を感じたので、その部分の治療を重点に行なっています。
ただ、膝や股関節の動きは、必ず上半身とも連動しているので、結局全身やっていくのが1番じゃないか?
と思っています。
それと余談ですが。。。
シンスプリントや足底腱膜炎、アキレス腱炎などのランニング障害や、足の疲れやむくみの原因として、
「足裏のアーチ(土踏まず)がなくなっているから」
という話をよく聞きます。
ネットを検索すればたくさん情報があるし、教科書にも載っています。
このアーチがなくなる原因として、
足の裏の筋肉が弱いから!とか学校で習った様に思うんですが、本当でしょうか?
全体重がのしかかる足の裏を、小さな足裏やその周りの筋肉だけで支えてアーチを作れるとは到底思えないです。
足裏のアーチは、身体を左右に捻るだけで高くも低くもなります。
足裏アーチを補正するためのインソールも、身体の動きが変われば合わなくなる可能性もあります。
そのあたりの研究も、トレッドミルで歩行や走行の観察で行えそうなので、まとまったら報告します。
シンスプリント
足底腱膜炎
アキレス腱炎
ランニング障害と言われるものは、多くが難治性です。
長年、痛みを抱えたままの方が少なくありません。
フルマラソンを3時間台で走れた選手が、ジョッグも困難になることがあります。
「安静にしてストレッチで柔軟性を取り戻せば治る」
と言われていますが、どうもそうは思えません。
そう気軽に言えることが、とても怖いです。
原因をいろんな角度から見極めていくことがとても大切ですね。
ランニング障害でお悩みの方は、一度ご相談ください。
(歩行、ランニングの動作分析は通常より時間がかかります。ご予約の際には、症状とお悩みを事前にお伝えいただけると助かります。)
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