投球時の肩の痛みがきつく、強い球が投げれなかった野球肩が2回で改善した症例

こんにちは。

大阪市城東区、鴫野駅前の城東整骨院、院長の山岡です。

 

今回は痛みで強い球が投げれなかった野球肩が、2回の治療で改善した症例のご紹介です。

フォームや、身体のチェックポイントについてもご紹介しているので、野球をされている方や保護者の方はどうぞ最後までご覧ください。

 

浜谷 賢様

21歳 男性 鶴見区今福鶴見在住

以前より時々肩に違和感や、投げる時に違和感が出ることがあるものの、特に支障なくプレーできていたので放置。

1ヶ月前より、痛みが強く出てくるようになり、強い球が投げれなくなって来ました。特に、ピッチャーをしている時にすっぽ抜けた時は激痛が走ります。

そんな時にホームページを見つけて当院に来られました。

 

初診時は肩を回すと後ろ側に痛み。

肩を安定させるインナーマッスルのテストをすると、部分的に痛めている状態でした。

また、肩関節と肩甲骨の動きが出ていないために、正しいフォームで投げれない状態になっています。

これでは、肩に負担のかからない綺麗なフォームでは投げれないでしょう。

確認のためネットに投球してもらうと、やはりフォームにも崩れが出ています。

 

初回の治療では、肩の状態を詳しく説明させてもらい、痛めている筋肉と軸を整えるために神経筋無痛療法で治療。

その後、投球フォームを動画撮影したものを見てもらいながら問題点をお伝えし、自分でできるセルフケアをお伝えしました。

 

2回目の治療は1週間後。

その段階で痛みはほぼなくなっており、肩周りに張りを感じる程度。

肩の可動域や筋肉の状態は良くなっているものの、フォームと身体の使い方がまだ完全に戻っていません。

引き続き神経筋無痛療法と、フォームの指導を行いました。

 

3回目の治療はそこから2週間後に。

強い球を投げても全く痛みがない状態になりました。

野球をしても問題が無いようになったので、これからはメンテナンスとパフォーマンスアップの為の施術を中心に行っていく予定です。

Q何が決め手で当院を受診されましたか?(当院を選んだきっかけなど)

HPを検索して決めた

 

Qどのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?

強い球を投げた時の肩の痛み

 

Q実際に受診されて良かったことを教えて下さい。

痛みを取るだけでなく、対策や肩周り以外のアドバイスもして頂いた事

 

レントゲンやMRIではわからない野球肩の「原因」

城東整骨院には、高校球児、社会人を問わずたくさんの野球選手が来られます。

中には、

「これまで病院や整骨院をいくつも行ったけど改善しなかった」

ということで来院される選手もいます。

「もう野球は諦めた方が良いから、マネージャーをしなさい」

と言われた選手もいました。(改善して無事に復帰できています)

 

野球肩と一口に言っても、、、

・関節唇損傷

・スラップ(SLAP)損傷

・腱板(インナーマッスル)損傷

・肩関節脱臼・亜脱臼

・上腕二頭筋長頭腱炎

・ベネット損傷

・肩峰下滑液包炎

その他諸々。

 

多くの場合、レントゲンやMRIで痛めているところを特定し、その部分に注射や電気で炎症を抑え、徐々にリハビリで筋肉をつけるという流れです。実際に患部の状態を確認するには有効な方法ですが、残念なことにこれだけでは本当の原因がわからないのです。

 

野球肩になる原因は、

✅肩関節の動きが悪いから

✅腱板(インナーマッスル)の問題

✅肩甲骨の動き方

✅股関節の問題

✅体幹の回旋左右差

✅足首の問題(昔に捻挫した、靴が合っていないなど)

✅フォームの問題

✅練習量

 

などたくさんあり、多くは複合して起こります。

レントゲンやMRIでは痛めてしまった「結果」を確認することはできても、そうなってしまった原因を特定することが難しいのです。

 

簡単フォームチェック!まずはここを見てみましょう

野球肩になってしまう原因として、

①関節の固さ、柔らかさ、筋肉など身体の問題

②フォームの問題

という風に大きく分けて2つの原因があります。

 

この2つはお互いに関係しています。

例えば肩甲骨の動きが悪くて良いフォームで投げられないケースもありますし、悪いフォームで投げ続けた結果として肩を痛めるケースもあります。

ですから両方のチェックをしていき、本当の原因を突き止めておくことが大切です。

全てを紹介していくとややこしくなってしまいますので、こちらではまず一番簡単で重要なフォームのチェックポイントをお伝えしておきます。(今後投球フォームや身体のチェックポイントについては、少しずつ記事にしていく予定ですのでお待ちください)

ご自身やお子さんが肩や肘に痛みを感じているのであれば、一度チェックしてみて下さいね。

フォームチェックというと難しそうですが、スマホで撮影して何度も見返せばなんとなく見えてきます。昔は野球やっている友達に無理を言って何度も投げてもらうのを見て勉強しましたが、便利な世の中になりました。

スローモーションや静止もできる「ウゴトル」というアプリもあるので、興味がある方はダウンロードして見てください。(無料です)

 

今回ご紹介するのが、

肩・肩・肘のラインを見てみる。

ということです。

 

よく、

「肘が下がってるぞ!」

と野球指導の現場でコーチに言われます。

肘が下がると野球肩になってしまうリスクが高くなりますし、身体の力を正しくボールに伝えられなくなるのは事実です。

ですが、漠然と「肘が下がっている」と言われても投げている本人はなかなか修正しにくいものです。

ここで大切なのが、何を基準にして肘が下がっているかをはっきりさせておくことです。

そうすることで、フォームを正しく意識することができるようになるのです。

・両肩を結んだ線に対して、肘が下がっているかをチェックする

両肩を結んだ線を基準にして、投げる時にそこから肘が下がっていないかをチェックして見ましょう。

この位置が一直線、もしくは少し肘が上にくる位であれば問題ありません。

実はこの角度、肩の「ゼロポジション」と言われる角度です・

ゼロポジションとは・・

肩甲骨についているインナーマッスルと、上腕骨(腕の骨)が一直線になるポジションのことです。

インナーマッスルがきちんと機能して、肩の可動域もしっかりと出る角度になります。

こんな角度になります。インドのSahaさんが提唱したポジションです。

完全に挙げないで、ちょっと前に出したくらいのところですね。

この角度は先ほども言ったように肩のインナーマッスルが一直線になることと、上腕骨が肩甲骨にピッタリはまり込むので、非常に安定します。

ここにリリースポイントが来ると肩や肘に負担をかけず、なおかつ下半身からの力を効果的にボールに伝えることができるのです。

こちらが肩・肩のラインから肘が下がっている状態です。

これではゼロポジションが崩れて、肩や肘を痛めやすくなってしまいます。

実は、冒頭でご紹介した浜谷さんも、投球動作時にこのようなポジションに入ってしまっていました。

この影響で、肩の後ろの筋肉を痛めてしまっていたのが原因のようでした。

フォームを見ずに、安静にしてもらって筋肉や関節の治療だけを行なったとしても、肘が下がる悪い動きが残っていれば再発の可能性が限りなく高くなってしまいます。

治療に加えて、フォームの修正や、足りない柔軟性を見つけてセルフケアしてもらうことが再発防止のためには大切になります。

ですから野球肩の治療では、身体のチェックだけでなく、フォームをチェックする必要があるのです。

 

肘が下がらないために自分でできる対処法

さて、肩・肩・肘のラインを見てもらい、肘が下がらないことが大切だとお伝えしてきました。

ただ、実際に投げてみると結構このラインをキープすることが難しいのです。

身体の硬さ、バランスも大きく影響するので、全てをここでお伝えすることはできませんが、診療していてとても多くて対処しやすい方法をお伝えしておきます。

まずはこちらをご覧ください。

当院に来ている高校球児(ピッチャー)の投球フォームです。

肩・肩・肘のラインは大丈夫ですが、最初に腕を後ろに引いて来る時、かなり後ろに引いています。

手が身体の後ろに回っていると、肘を上に挙げていくのがとても大変になります。

ご自身でもこの角度を作って、そこから肘を上に上げようとすると「詰まって」挙がりにくいことがよくわかるかと思います。

プロの選手などは、肩甲骨や肩の可動域が広く、また支える周りの筋肉が強靭なため、この位置からでも上に挙げてこれる場合があります。弓を射る時と同じで、引きしぼる分大きな力が出せるんですね。

そんなイメージで引き過ぎてしまうと、多くの場合で肘が上がらず、怪我の原因となってしまうのです。

対処としては、手を後ろに引きすぎず、身体の横から真上に挙げていくようにしましょう。

これだけでも。肘が上がりやすくなり、ゼロポジションに入りやすく怪我しにくい良いフォームで投げることができます。

ぜひ、自分やお子さん、チームメイトのフォームを見てやって見てください。

わかりにくいかもしれないので、動画を撮りました。

 

→当院でも野球肩の治療を行なっています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

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